地球科学や社会的領域分野の調査研究から、様々な環境防災の技術開発を進めています。
「国難」となる巨大災害に備える
~日米危機管理の現状とこれから~
平成27年2月13日(金)に、関西大学社会安全学部、CeMI環境・防災研究所主催でオープンフォーラムを開催しました。
米国危機管理庁(FEMA)緊急事態対応局副長官補佐のジェームズ・キッシュ氏をお迎えし、メガ台風、スーパー津波、富士山噴火など、わが国を襲う巨大災害に対し、どのように国民を守るかという視点から、日米危機管理の現状とこれからについて講演しました。
また、「基礎自治体の悩みをどう解消するか」について、『首都震災害に対する国や都の防災体制』『自治体の意思決定』『広域避難の実現』『災害対策基本法』の視点から討論し、参加された方々と意見交換をしました。
詳しくは、講演者の発表資料をご覧ください。
National Crisis and Disaster Resilience(国難と縮災) 関西大学社会安全学部 教授(CeMI 理事長) 河田 惠昭 |
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来るべき富士山噴火:今からやるべきこと CeMI環境・防災研究所 所長 藤井 敏嗣 |
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「国難」に備え、学び実行する 公益財団法人河川財団 理事長(上席研究員) 関 克己 |
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首都圏大災害から命を守る CeMI環境・防災研究所 副所長 松尾 一郎 |
タイムライン防災を生かすために組織が整えるべきもの
~ESFとAARに着目した防災計画~
平成27年1月30日(金)に、 国際危機管理学会日本支部等による「第8回 パブリックカンファレンス」が開催されました。
タイムライン防災を生かすために必要なものとして、ESF(Emergency Support Function)とAAR(After Action Review)があります。今回はこの視点に着目し、災害時に必要な機能を明確にし、検証をしながらタイムラインの精度を高めていく防災のあり方を目的に開催されました。
講演には、CeMI環境・防災研究所 副所長の松尾一郎も参加し、「ESFの抽出に必要な振り返り(AAR)と実効性のあるタイムラインとは ~タイムラインの活用は命を守る、経済被害の最小化にもつながる~」と題し、講演しました。
詳しくは、発表資料をご覧ください。
ESFの抽出に必要な振り返りと実効性のあるタイムラインとは CeMI環境・防災研究所 副所長 松尾 一郎 |
大規模災害リスク地域における
消防団・民生委員・自主防災リーダー等を守る
『コミュニティ防災』の創造
我が国では、南海トラフ巨大地震や大規模水害といった大規模災害発生の可能性が高まると同時に、少子高齢化社会を迎えています。そのような社会状況において、地域コミュニティの防災力の向上は急務です。
本プロジェクトでは、地域コミュニティの防災力向上のために、3つの成果を創出します。
1つは、コミュニティにおける実行可能な防災対策のあり方を探る手法を構築するため、コミュニティの類型化と評価手法を開発すること。
2つは、上記成果を踏まえ、地域防災の取り組みを効果的かつ、コミュニティ内に埋め込まれた恒常的ものとするため、地域の防災対策の改善を行うこと。
3つは、大規模災害時における、「消防団」「民生委員」「自主防災組織」といった地域の守り手の被災を防ぐため、地域の守り手の安全確保支援策の開発を行うこと。
これらの成果の創出によって、自律型地域防災コミュニティを創造し、大規模災害時における人的被害の最小化を図ることが、本プロジェクトの目標です。